「やりたいこと」が分からない日に。自分の軸を探す3つの問い
文:マイプラス編集部

「本当は何がしたい?」と聞かれて、言葉に詰まることはありませんか。大きな夢や、はっきりした目標がなくても大丈夫。いきなり人生の答えを探すのではなく、最近の小さな出来事から、自分が大切にしたいものを拾ってみましょう。
やりたいことを、立派な目標にしなくてもいい
好きな仕事を見つけなければ。将来のビジョンを語れなければ。そう考えるほど、まだ曖昧な気持ちは言葉にしにくくなるかもしれません。
ここで探す「自分の軸」は、ずっと変えてはいけない宣言ではありません。いまの自分が選ぶときに頼りたい基準です。「一人で集中する時間を大切にしたい」「誰かと一緒につくる仕事がしたい」。そのくらいの言葉から始めてみてください。
問い1:最近、少しうれしかったのはどんなとき?
まずは、この一週間で気持ちが動いた場面を一つ選びます。成果を褒められた日だけではなく、誰かの話をじっくり聞けた時間や、知らない道を歩いた瞬間でも構いません。
その場面を「何をしていたか」「誰といたか」「何がうれしかったか」に分けて書いてみます。たとえば、資料づくりが楽しかったとしても、伝わる順番を考えることが好きなのか、誰かの役に立てたことがうれしいのかで、見えてくるものは違います。
好きな職業名を探す前に、心が動いた理由を短い言葉にしてみましょう。「分かりやすく伝える」「自分で工夫する」など、自分にしっくりくる表現で十分です。
問い2:引っかかった場面で、本当は何を大切にしたかった?
うれしい出来事が思い浮かばない日は、小さな違和感を入口にしてもいいでしょう。ただし、無理につらい記憶を掘り起こす必要はありません。いま落ち着いて振り返れる範囲で選びます。
たとえば、予定が急に変わって気になったとします。その奥には「自分で時間を組み立てたい」「前もって相談してほしい」「約束を大切にしたい」など、いくつかの願いが考えられます。どれが近いかは、本人にしか決められません。
相手の良し悪しを結論づける代わりに、「自分はどうあってほしかった?」と聞いてみる。違和感をなくす答えがすぐに出なくても、大事にしたいことの輪郭を探す時間になります。
問い3:その気持ちを大切にするために、今週何を試す?
言葉が一つ見つかったら、日常の中で小さく試す方法を考えます。転職や引っ越しのような大きな決断に、すぐつなげる必要はありません。
- 「集中する時間」が大切なら、予定に15分の空白をつくってみる。
- 「自分で工夫する」が大切なら、いつもの作業を一つだけやりやすくしてみる。
- 「知らない世界に触れる」が大切なら、気になっていた場所を調べたり、近くの初めての道を歩いたりしてみる。
実行したあとには、「できたか」だけでなく「どんな気持ちだったか」も残しておきます。思ったほど楽しくなかった、という感想も次の選択に使える情報です。
5分でできる、振り返りメモ
ノートに次の3行だけ用意してみてください。毎日続けることを目標にせず、気になった日に書くくらいで構いません。
- 今日、心に残った場面:
- そのとき大切にしたかったこと:
- 次に小さく試してみたいこと:
空欄があっても、そのままで大丈夫です。何度か書いたものを見返すと、同じ言葉が出てきたり、前とは違う願いに気づいたりするかもしれません。どちらも、いまの自分を知る手がかりとして扱ってみましょう。
自分の軸は、見つけて終わりではなく、確かめていくもの
最初から一つの答えに絞らなくても大丈夫。「自由に動きたい」と「安心できる関係がほしい」のように、複数の気持ちが並ぶこともあります。場面によって、いま大切にしたいものを選び直していいのです。
一人で考えると同じところを巡ってしまうなら、信頼できる人に話す方法もあります。結論を急がず、自分の言葉を聞いてもらう。その時間を通して、次に試したいことを探してみてください。
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